最後の定演に向けて

合唱部の定期演奏会まであと3日
朝はサラッと 「今日は部活してくるから」 と出掛けていったのは部活再開して2、3日のこと
帰宅時間がだんだん遅くなり 娘にもだんだん不穏な空気が漂い始める


帰りが遅いため毎日送り迎えをしていますが
お迎えメールを待っている間
機嫌よくやってるかなあ・・・落ち込んで帰ってくるんかなあ・・・などまた要らぬ心配をしてしまう

「おかえり!お疲れー」と言ってむかえるけど、車に乗り込んでくる表情は疲れ切っている
そんな時は 敢えて部活の話題には振れずにいる・・・(ホントはどんな様子か聞きたいけど)
娘が話して来たことをただ聞く!と言うことに徹している


ある日の夕食後 娘の方から
「定演は17曲歌うよ」 と話題を振って来た
曲数多いなあ・・などと話す
そして

娘 「今年は3年だけのステージはないかもしれんよ」

私 「・・・そうなんだ・・ ああ 3人しかいないもんねえ」


3年生にとっては 定演が最後の舞台となるため 
毎年3年生だけで演奏をして 一人一人 3年間の思いをステージ上で語るのです
毎年 涙ぐまずにはいられない感動の場面です
娘がわざわざ そう言ったのは 私がそれを楽しみにしていることがわかったからだろう
ホントは残念で仕方ないのに・・・(>_<)
私のそっけない反応に娘は何を感じただろうか
お互い探り探りで似たもの親子だな


今朝も朝錬があるので早めに送って行った
KinKi KidsのFamily〜が流れる車の中で「あ〜今日もしんどいけど あと2日頑張ろう」と娘がポツリ
そうだ!頑張れ!


私はこれまで 娘には最後の定演のステージに立って部活をやり遂げた達成感を味わって欲しいと思ってきましたが
娘にとって合唱部とはなんだったのだろう
全くの新天地に足を踏み入れ 続くんだろうかという親の心配をよそに 毎日遅くまである練習に楽しそうに参加していた1年生の頃
ああ この子にはこんな素質もあったんだなあと新しい部分を感じ
辛いと言いながらも部活を続けている姿をみて メンタル面ではめっぽう弱かった子がどんどん強さを蓄えていくのを感じながら
合唱部に入ってよかったなあと思っていた
おかしいなと感じ始めたのはもうすぐ2年という頃


娘を見ているのが 毎日苦しい時もありました  いろいろなことがあった

こうなったらいいのに ああなって欲しい は全部親のエゴであり
娘がしたいようにすればいい  と見守ってきたつもりです
そして 退部することなく 今に至っています
昨年は立つことができなかった定演の舞台 私は娘だけがいないステージを複雑な気持ちで見ていました
今年は 苦しみながらも最後の舞台に立とうとしています


傍から見ると 凄く美談に聞こえるかもしれないけど 
私だけの勝手な思いであって
娘にとっては 早く終わってしまいたい!の一言に尽きるのかもしれません


それでも
最後の定演に立ち 終演を迎えた時に 


 今まで続けてきてよかった


と娘が感じてくれることを望んでしまうのです